住宅ローン 各種保険について

 住宅ローンの保険について簡単に書いておきます。

・団体信用生命保険

借主に死亡等万が一のことがあった場合、その時点でのローン残金分を支払ってくれる保険です。
借入金額ではなく、その時点でのローンの残金です。

団信の加入は住宅ローンの必須条件になっている場合が多いですが、ローン申し込み時に障害のある方や告知書で引っかかる場合は、事前に医師の診断書を提出 して承認を受ける必要がある場合があります。承認を受けた場合でも通常有効期間が3カ月で、それまでにローンが実行できない場合は再度新しい医師の診断書 提出をし承認を受ける必要がありますのでご注意ください。

ちなみに、本当に万が一が起こった場合は診断書等必要書類を銀行に提出し、銀行がその書類を保険会社に提出し承認を受ける手続きになります。ほとんど承認される場合が多いですが、保険会社の審査・承認が必要なので保険金が出ないことがあり得ますので一応念の為。

・火災保険

火災保険も土地建物と一緒で担保として取ることがほとんどですので(質権といいます)、これも加入は必要です。

加入の仕方ですが現在は価格協定特約をつけておくことが一般的です。簡単に説明すると通常年数が経過するに従い支払われる保険金額は価値が落ちていくので 減額されていきますが、価格協定特約の場合は再調達価格で計算されるので、減価することなく支払われるというものです。価格協定特約は5年ごと更新される のが一般的ですが、最近の銀行の商品等では更新することなく長期契約出来るものもあります。(再調達価格の基準が変わった場合は追加で保険料を払わなけれ ばいけない場合があります。)

万が一のことがあった場合ですが、上記のとおり火災保険には質権が設定されているので、まず最初にローンの返済に充てられる事になりますのでご注意ください。

契約期間ですが、なるべく長期一括払いをお勧めします。理由は簡単で、短期契約より割引率が大きいのと、短期契約にすると保険の更新ごと再度質権設定の手続きが必要になるからです。

・その他保険

がん保険や失業保険等がありますが、ご自身の状況を考えお好みでどうぞ。

一応簡単に書いておきました。

あと考えることは以前から入っていた保険の見直しです。住宅ローン関連の保険加入で以前からの生命保険等を減額しても差し支えない場合があります。

例えば、団信に加入しているから万が一の時には処分できる資産ができ、その分、以前から支払っていた生命保険等を減額できるのではないかというものです。

前にも書きましたが、住宅ローン申し込み時には、返済期間を長く取り、このようなところで金額的なメリットを享受していきましょう。要はリスクにかかる費 用はしっかり払い、リスクがなくなった時に減らしていけばよいということです。この辺は個人の状況次第ですが、じっくり考えてみてください。






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