簡単! 貸借対照表 バランスシートの見方(3)

ちょっと時間があいてしまいましたが前回の続きでバランスシートの見方です。

 前回はぱっと見するなら自己資本と総資本を数期分並べて見るのが早いということを書きましたが、今回は1つの決算書だけでは判断できかねる場合について書いてみようと思います。

 例えばこんな感じです。
                                            
2012年2011年2010年2009年2008年
自己資本30,00030,00030,00030,00030,000
うち当期利益00000
総資産80,00085,00090,00095,000100,000


(単位:千円)

 例によって自己資本と総資産の推移です。自己資本の内訳で載ってる当期利益も書いておきました。単位はこんな感じのバランスシートは中小企業というか家族だけでやってる会社に多いので千円にして見ました。自己資本は3千万円ということです。

  この会社は一見すると当期利益も0、自己資本も一定でとても儲かってるようには見えないですよね。でも社長とその奥さんの給料が例えば2500万円ずつ だったらどうでしょうか?ぱっとしないように見える会社が儲かってる会社にはや代わりです。

 税金や借入金のことを考えると会社にも一定の利益を出しておい たほうが効率的なのでは?と思う方もいるかとは思いますが現実にはよくあることで、中には効率無視で赤字決算にしてしまうところもあります。なぜかと聞い てみると、ちゃんとした理由もある方もいますが要は会社の税金は一括でくるのでものすごく損した気分になる的な返答が多かったです(笑)

 話が少し ずれてしまいましたが会社の規模が大きくなるほどこういったことはできにくくなりますが逆に家族経営的で小規模な会社になるほど資産を会社に残さないケー スが増えてきます。なのでこういった場合、会社の管理者である社長の個人資産等も考慮して見ないとその会社が順調なのかどうか見誤ってしまう場合がありま す。

 今回は給料として社外流出させる場合として書いてみましたが、ほかには配当金や保険料などの場合もあります。会社の規模等にかかわらず社外流出にかか わる部分は損益計算書等もみてなるべく詳細に把握しておくことをおすすめします。

 今回はちょっと実務的な話だったかもしれません。ここまできたので次回ももうちょっとだけ書いてみようと思っています。






関連記事:


0 件のコメント: