図1 (単位:百万円) |
図2 (単位:百万円) |
まずは年度別の自己資本、総資産、当期利益の推移です。
上の図を見ると目立つのが総資産の約1兆円増加とリーマンショックあたりからの環境変化。要は04年あたりから投資を拡大してきたものの結果として資金を回収するどころか大赤字になって今に至るということです。
図3 |
では、04年あたりからの投資効果はどうだったか気になるので図3あたりで各利回りを見てみると08年までは絶対的な数字の評価は別にしても一応の投資効果はあったようです。
で、過去の推移を踏まえたうえで直近はどんな感じになっているかというと
図4 (単位:百万円) |
3か月経過するごとに1000億円以上の大赤字をたたき出していましたが、直近でやっと桁が1つ少なくなりました。それでも事業自体の業績が改善したのかといえばそうでもないみたいで、資産の償却が一服したことが大きいみたいです。図4でも総資産の減少が見て取れます。トレードでいえば損切りを実行したということですね。
最近の状況をもっと詳しく知りたい方は
http://www.sharp.co.jp/corporate/ir/library/financial/
結果論ですが投資に対する賞味期限がかなり短かったわけなのでかなりの初期段階で資金の回収を急ぐべきだったということなんでしょうか。少なくともリーマンショック後には早急に手を打つ必要があったということなんだと思います。まあ、それでも焼け石に水だったのかもしれませんが・・・(笑)
しかし、ROEや配当が重視されるようになってだいぶ時間がたちますが、こんな決算書を見るとホントかよって思ってしまいます。 自己資本がそれなりだった会社でもこんなことが起こるので、やっぱり内部留保を厚くしてかつ、総資産に対する利益率を高めながら次の投資機会をうかがうのが本筋かなと個人的には思ってしまいます。
最近は中国の大気汚染の影響で空気清浄機の売り上げが好調というニュースを目にしました。どれだけ利益に貢献しているかはわかりませんがこれを機に一気にV字回復にもっていってほしいものですね。
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